学内講座コード:24222403
この講座について質問する主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
【アーカイブ秋期】よみがえる列島の古代神話と神々 日本神話再構築の試み【アーカイブ/Zoom】
申し込み締切:
2025年02月25日 (火) 00:00
開催日時:
2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)/10:00~23:55
入学金:
-
受講料:
5,500円
定員:
100名
講座回数:
5回
講座区分:
通年
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
日本の神話は政治的に作られた特異なものだと言ったのは、世界的な文化人類学者レヴィ・ストロース(1908~2009)であった。それは8世紀前半までに相継いで完成した『古事記』『日本書紀』に記述された神話を指してのことである。事実、日本の神話には大和政権の政治的な思惑が色濃く表現されている。もしそれらが本来の神話から程遠いものになっているとするなら、神話のもとの姿とはいったいどのようなものだったのか。神話に登場する神々の本当の姿、そして人々による神々への信仰とは果たしてどんなものだったのだろうか。さらに、現在のような『日本書紀』『古事記』の神話を創作した倭王権の意図はどのようなものだったのか。本講座は、『古事記』を根幹として『日本書紀』『風土記』を参照しつつ、日本列島で活き活きと活動していたであろう神々と人間との交流の世界を復元しようとするものである。
【特記事項】
※本講座は2024年度春期講座として、2024年5月17日~7月12日に実施した講座のアーカイブ講座(すでに実施した講座の録画をご視聴いただく講座)です。
※講座内容に関する質問を受け付けることはできません。予めご了承ください。
※原則として、リアルタイム配信型の講座を録画したものをご視聴いただきます。大学側で一部編集する場合がありますが、途中の映像音声の乱れについて、了承くださるようお願いいたします。
■申込締切日:2025年2月25日(火)
■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。
■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。
■オンライン講座受講に際し、必ずオンライン講座注意事項をご確認ください。
■視聴方法
お申込み完了後、リバティアカデミーホームページから、「マイページ」にログインしてご視聴ください。
視聴期間は、2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)までです。期間中は何度でも視聴できます。
※配信開始日に、メールにて「受講のご案内」をお送りいたします。
※配信開始日以降にお申込みをいただいた場合、「受講のご案内」はお送りいたしません。
手続き完了後、すぐにマイページから講義動画をご視聴いただけます。
【講義概要】
第1回 2024年10月01日(火) 創世神話〈3〉スサノオの追放
三貴子誕生の後、『古事記』はスサノオの追放、そして昇天へと続く。しかし『日本書紀』は火の神出産によるイザナミの死がないため、黄泉国がない。イザナキとイザナミ世界の対立が希薄になっている。それは『日本書紀』『本文』に出雲神話がないことと無関係ではない。
第2回 2024年10月01日(火) 創世神話〈4〉アマテラスとスサノオの誓約
イザナギを継承する天神アマテラスとイザナミの後継者スサノオとの対立が顕在化するのが誓約の段。その誓約の過程で宗像三女神と五男神が誕生し、天孫降臨の布石となる。
第3回 2024年10月01日(火) 創世神話〈5〉岩屋戸隠れと日神の復活
天岩屋戸にアマテラスが隠れ、復活する日神復活の説話は、天神族による日神祭祀の起源神話である。岩戸隠れ神話はアジアに広く分布する射日神話の日本的異伝だが、日本の祭祀の典型を示している。
第4回 2024年10月01日(火) 創世神話〈6〉オオゲツヒメの死と穀物の誕生
天界から追放されたスサノオがまず向かったのがオオゲツヒメ。口や尻から食物を出してもてなしたオオゲツヒメに怒ってスサノオは殺す。いわゆるハイヌウェレ型神話であり、その起源は主に東南・南アジアに求められる。日本神話の源流であり、日本人のひとつの源流を示す。
第5回 2024年10月01日(火) 出雲神話〈7〉八岐大蛇
スサノオは出雲に天降るが、何故出雲なのか。記紀神話における出雲神話の存在が、日本神話研究の核心である。八岐大蛇説話の源流を探る。
【教材】
配付資料
※「マイページメニュー」の「オンライン講座アクセス」にてダウンロードしていただきます。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 水谷類 |
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肩書き | 元明治大学文学部兼任講師 博士(史学) 國學院大學研究開発機構共同研究員 |
プロフィール | 明治大学文学部卒業、同大学院博士後期課程修了。博士(史学)。元明治大学文学部兼任講師、元日本女子大学非常勤講師、元國學院大學非常勤講師、その他NHK文化センター講師等。専門は日本宗教史、神社制度史、民間信仰史、民俗学など。説話と祭り、社寺縁起など、日本のカミ信仰と庶民信仰世界について、古代から近世にかけての論考を執筆。主な著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(以上、雄山閣、2009)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年。2024年e-book増補版)、『オビシャ文書の世界』(岩田書院、2018)その他多数。 |
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