学内講座コード:24222217
この講座について質問する主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス (東京都) ]
講座名:
【対面】「文化」から見る中国史11 南宋・金の時代の諸相:「唐宋変革」を問い直す【対面/世界の文化・歴史/】
申し込み締切:
2024年10月14日 (月) 00:00
開催日時:
2024年10月24日(木)~2025年2月13日(木)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
23,100円
定員:
30名
講座回数:
7回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
中国史上の一つの頂点をなす隋唐帝国期とその後に現れる宋朝期(北宋・南宋)との間には、大きな時代の段差があり、「唐宋の変革」とよばれています。先学期はその時代の様相(9~12世紀)を、武人の時代(五代)から文人(士大夫)の時代(北宋)、として考察しました。今期はその次にくる南宋と金朝という南北に分立する時代の特質を、政治史はもとより、都市と経済、農村と農業の発展、朱子学の成立と南北の文化などの視座から明らかにします。その上で、「唐宋の変革」とは何であったか、改めて問い直し、集約してみたいと思います。
本講座でいう「文化」とは、人類が歴史上にのこした「営為や足跡」すべてを「文化的所産」とみなす立場、そこから中国史のもつ厚みと魅力に迫ります。
【特記事項】
当講座では授業終了後、自由に質問していただき回答する時間を用意します。
※本講座は対面型となります。
■申込締切日:10月14日(月)
■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。
■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。
■開講決定後、講座開講日7日前を目途に、受講のご案内を発送します。
※お住まいの地域により、お手元に届くまでお時間を要する場合がありますこと、予めご承知おきください。
※申込期日までに、申込手続(受講料の入金含む)が完了していない方には、受講のご案内を郵送いたしません。但し、申込期日が過ぎた後に申込手続が完了した方には、講座初回日にリバティアカデミー事務局の窓口にて、受講のご案内をお渡しします。なお、申込期日までに受講料のお支払いが完了しない場合は、講座の受講をお断りする場合があります。
【講義概要】
第1回 2024年10月24日(木) 北宋滅亡:水滸伝・方臘の乱と靖康の変
北宋の滅亡を、中国三大小説の一つ「水滸(すいこ)伝」、宗教農民反乱「方臘(ほうろう)の乱」そして最後の事変「靖康の変」において考えます。
第2回 2024年11月07日(木) 秦檜と岳飛:南宋再建の政治状況
北から南に追われた宋(南宋)がどう足場を固め再建されるか、秦檜(しんかい)と岳飛という二人の人物の路線を中心に解きほぐします。
第3回 2024年11月21日(木) 「清明上河図」が伝える宋代都市の姿
北宋の都開封(かいほう)を描いた有名な「清明上河図」を題材に、宋代に発展する都市(開封や杭州)の様子、商業や人々の暮らしなどを浮き彫りにします。
第4回 2024年12月05日(木) 「蘇湖熟せば天下足る」:宋代江南の発達と農業
江南(揚子江南)が北(華北)と対等の地位を確立したのは宋代(南宋)のこと、背後には農業の発展がありました。その問題に技術や開発、生産関係から迫ります。
第5回 2025年01月16日(木) 新儒教朱子学の成立と陽明学
南宋の人朱熹(しゅき)は新儒教朱子学を確立させ、後代に大きな影響を与えます。その朱子学の構造や特徴にふれ、それに対抗した陸九淵の説から明代の陽明学まで言及します。
第6回 2025年01月30日(木) 征服王朝金の歴史と国家構造、そして全真教
北宋を倒し南に追いやって華北を征服した女真族の金はどのような王朝であったのか。その課題を民族の歴史、征服王朝としての構造、新道教の全真教の面から明らかにします。
第7回 2025年02月13日(木) 「唐宋の変革」をどう捉えるか。本講座の集約として
宋代史の全体を集約した上で、唐から宋に及んだ中国史の変化変動が何を意味するか、「唐宋の変革」論を改めて問い直し、長年続けた本講座の締めとします。
【教材】
配付資料
《参考文献》
愛宕元・森田憲司編『中国の歴史』下(近世-近現代)(昭和堂)
小島毅著『中国思想と宗教の奔流 宋朝』(講談社学術文庫)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 氣賀澤保規 |
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肩書き | 明治大学元教授 明大東アジア石刻文物研究所所長 (公財)東洋文庫研究員 博士(文学) |
プロフィール | 京都大学文学部卒業。同大学院修了。1995年より2014年3月明治大学文学部教授。他に清華大学特聘教授など。専門は中国中世史。主著に『府兵制の研究』(同朋舎、明治大学学術奨励賞)、『則天武后』(講談社学術文庫)、『中国の歴史12、絢爛たる世界帝国 隋唐時代』(同)、『遣隋使がみた風景』(八木書店)、『雲南の歴史と文化とその風土』(明大人文研叢書)、『隋唐洛陽と東アジア』(法蔵館)、『現代語訳北斉書』(勉誠出版)、 『論集 隋唐仏教社会とその周辺』(汲古書院)など。 |
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