学内講座コード:2431G001
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 南大沢キャンパス (東京都) ]
講座名:
マテリアルサイエンスの最前線
申し込み締切:
2024年09月25日 (水) 23:30
開催日時:
2024年10月5日(土)~2024年10月26日(土)/10:30~12:00
入学金:
3,000円
受講料:
10,100円
定員:
15名
講座回数:
4回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座内容】
私達の社会生活は、コンピュータやインターネット通信技術を含め、様々な科学技術に支えられています。これらは、半導体、磁性体、超伝導体など、多彩なマテリアルの機能を活用することで成り立っています。東京都立大学の理学研究科物理学専攻では、次世代を見据えつつ、様々なアプローチで、マテリアルサイエンスの研究を推進していますが、本講座では、異なる分野の専門家が、基礎からわかりやすく噛み砕いて紹介します。
【講座スケジュール】
第1回 2024年10月05日(土) マテリアルサイエンスの紹介
超伝導は、低温において電気抵抗が完全にゼロとなる現象であり、MRIやリニアモーターカーの実現において必要不可⽋です。⼀⽅、ミクロな磁⽯(スピン)が規則的に配列した磁性体は、磁気センサーや情報記録に応⽤されています。どちらも物質中の電⼦が担っているにも関わらず、全く異なる性質として現れる点が、物質科学の醍醐味です。第1回目は、マテリアルサイエンスの基礎から始め、近年新たな展開を⾒せている電⼦のトポロジーについても紹介します。
第2回 2024年10月12日(土) 「⼆次元」の物質科学
1〜数原⼦まで薄くなった物質(⼆次元物質とよばれます)では、通常の三次元的な物質と異なる性質を⽰したり、最先端の電⼦機器の⾼性能化などの新しい応⽤が期待されています。2004年に炭素の⼆次元物質が発⾒されて以来、最近では、⼆次元物質を重ねた新しい人口物質を作れるようになりました。⼆次元物質は全く珍しいものではなく、鉛筆の芯である⿊鉛(グラファイト)や潤滑剤として油などに添加されている⼆流化モリブデン(遷移⾦属ダイカルコゲナイドの⼀種)など身の回りに存在します。第4回目では、このような「⼆次元」物質の面白さや将来展望を紹介します。
第3回 2024年10月19日(土) ナノ物質の発⾒物語
物質を⼩さくすると、本来は⾒られなかった新しい性質が顔を出します。これらの⼩さな物質はナノ物質と呼ばれ、21世紀の物質科学における主要な研究テーマの⼀つになっています。第3回目は、代表的なナノ物質であるナノ炭素材料(ナノカーボン)の発⾒の経緯を解説するとともに、他の物質には⾒られない特異な物性・機能、応⽤展開などの研究の最先端を紹介します。
第4回 2024年10月26日(土) 機能性物質の背景にある対称性の破れ
物質の機能性は物質が持つ対称性と密接に関係しています。例えば、誘電体の性質は座標の位置を逆側へ移動させる対称性(空間反転対称性)の破れにより獲得されます。第⼆回では、対称性についての基礎から始め、様々な機能性材料における対称性の破れについて解説し、最近研究が進んできた複数の対称性の破れに関連した機能性材料研究の最先端について紹介します。
単位数:1単位
場所:2号館208教室
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 青木勇二 |
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肩書き | 東京都立大学 理学部 教授 |
プロフィール | 博士(理学)。 広島大学理学部物理学科卒、同大学院理学研究科博士課程修了。東京都立大学助手、准教授を経て、2011年4月より現職。 専門は物性物理学で、強相関電子、トポロジカル電子、様々な磁性や超伝導が関わる物質を実験的に研究。 |
名前 | 東中隆二 |
肩書き | 東京都立大学 理学部 助教 |
プロフィール | 博士(理学)。 京都大学理学部物理学科卒、同大学大学院理学研究科博士課程修了。理化学研究所基礎化学特別研究員を経て、2008年より現職、 専門は物性物理学で、無機化合物の純良単結晶育成、強相関電子が創出する新奇量子相の実験的研究を行っている。 |
名前 | 中西勇介 |
肩書き | 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 准教授 |
プロフィール | 博士(理学)。 名古屋大学理学部化学科卒、名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。名古屋大学特任助教、東京都立大学助教を経て、2024年8月より現職。 専門は材料科学で、主にナノ物質の創成と構造制御、電子物性や触媒、エネルギー変換に関する実験研究を進めている。 |
名前 | 宮田耕充 |
肩書き | 東京都立大学 理学部 准教授 |
プロフィール | 博士(理学)。 東京都立大学理学部物理学科卒、首都大学東京大学院理工学研究科博士課程修了。名古屋大学助教を経て、2013年4月より現職。 専門は物性物理学で、主にナノ物質の作製と構造制御、電子・光物性、電子デバイス応用に関する実験を行っている。 |
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