学内講座コード:330411
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
聖母マリアの最期をめぐる美術史 中世からルネサンスを中心に
申し込み締切:
2024年10月10日 (木) 17:00
開催日時:
10月11日(金)〜11月15日(金)/15:05~16:35
入学金:
-
受講料:
17,077円
定員:
24名
講座回数:
5回
講座区分:
後期
その他:
会員受講料: 14,850円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
聖母マリアの晩年にまつわる中世からルネサンス期の絵画作品を鑑賞し、それらがなぜ描かれ、どのように人々に受け入れられたのかについて学びます。その学びを通して、地中海地域における歴史や文化に対する理解を深めることを目指します。
【講義概要】
「聖母マリア」と聞いたとき、どのような姿を連想するでしょうか?きっと多くの方が、幼な子イエスを見つめる優しく若い母親としての姿か、あるいは磔にされたイエスを前に悲しみにくれる姿をイメージすることでしょう。しかし、聖母マリアのその後――つまり、地上での生を終え、天に召されたとき――についても、西洋絵画では無数の作品が描かれてきました。しかも、聖母マリアの晩年にかんして聖書には全く記述がないにもかかわらず、です。
本講義では、どのようにして「聖母マリアの最期」が描かれるようになったのか、それがなぜ人々に受け入れられたのかについて、中世からルネサンスを中心に、地中海圏の名作をもとに学んでいきます。
【各回の講義予定】
第1回 2024/10/11(金) 伝説がうまれたときーー物語の出発点
第2回 2024/10/18(金) ローマ教会圏とビザンツ圏のあわいにーー天に召されたのは肉体か、魂か
第3回 2024/10/25(金) 中世イタリアにおける聖母崇敬ーーローマ、シエナ、プラートを中心に
第4回 2024/11/ 8(金) 念じて、祈るーーフランシスコ修道会と聖母晩年伝
第5回 2024/11/15(金) 傍らの存在から、手の届かない存在へーーバロックへの飛翔
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合、補講日は11月29日(金)となります。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 桑原 夏子 |
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肩書き | 早稲田大学高等研究所専任講師 |
プロフィール | 1985年東京都生まれ。博士(美術史、フィレンツェ大学)。専門は中世・ルネサンス美術史。単著『聖母の晩年――中世・ルネサンス期イタリアにおける図像の系譜』(名古屋大学出版会、2023年)で地中海学会ヘレンド賞、西脇順三郎学術賞を受賞(2024年)。代表論文は、「ラクイラ近郊フォッサ、サンタ・マリア・アド・クリプタス聖堂北壁装飾研究――聖母晩年伝図像を手がかりに」『美術史』182号、2017年、201―216頁(第16回美術史学会『美術史』論文賞受賞(2018年))、「トリエステ近郊ムッジャ・ヴェッキアの聖母晩年伝壁画――イタリアにおける聖母晩年伝図像生成初期の様相の再検討と終末思想との関わり」『西洋中世研究』8号、2016年、118―138頁(第1回西洋中世学会学会賞受賞(2019年))など。 |
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