学内講座コード:2421T017
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
江戸時代の技術ルーツを用途や製品から探る ―日本古代から江戸時代までの金属加工技術と製品群の紹介ー
申し込み締切:
2024年09月11日 (水) 23:30
開催日時:
2024年9月21日(土)~2024年9月28日(土)/10:30~12:00
入学金:
3,000円
受講料:
5,000円
定員:
15名
講座回数:
2回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
古代から江⼾時代までの産業⾰命導⼊前の⽇本の豊かさを⽀えた技術について考えていくと、⽇本の豊富な⾦属資源とその⽤途に応じた加⼯技術にゆきつきます。
この資源の活⽤技術についても⽇本は古代から江⼾時代まで優れたものがありました。
すなわち江⼾時代の技術ルーツはこの関連の⾦属加⼯技術の蓄積が大きな要因と考えられ、その結果が現在の世界に誇る⽇本のものつくり産業や伝統⼯芸品として脈々と受け継がれています。
ここではそのような⾦属加⼯技術を古代からの⽤途と関連づけて、第⼀回は特に貴⾦属(⾦、銀、銅とその合⾦)、第⼆回目は鉄(銑鉄、鋼などとその合⾦)の製品群を紹介することで、皆様と⼀緒に歴史と現代につながる技術ルーツを探訪しましょう。
講師は縁あって、NPOで現役の中堅技術者ととともに10年以上、江⼾時代の優れた技術内容と技術者を追いかけてきました。特に⾦属資源にかかわる加⼯応⽤の内容は専門課程でも学ばない想定外の発⾒もあり素晴らしいものでした。このことを整理して本講座で2回に分けて紹介したいと思います。ぜひ江⼾時代ならびに古代の技術の源流や応⽤などに興味のある⽅の参加を期待しています。
※各講義にはレジュメを配布する。講師著作の参考書としては江⼾時代の代表的な技術者紹介の最新刊(2023.5刊)があります。各種技術と人材が関連づけられています(出版社は言視舎)。
【講座スケジュール】
第1回 2024年09月21日(土) ⾦属加⼯技術と江⼾時代までの貴⾦属の⽤途や製品群の紹介
第⼀回はまずはいわゆる⾦属の加⼯技術の全般を古代から振り返り整理します。
そのあとで貴⾦属として知られる⾦、銀、銅と銅合⾦についてその特徴と古代からの用途、製品群について時代経緯とともに歴史とともに整理して紹介します。
特に銅合⾦の素材は⻘銅、⻩銅、⽩銅など、また⽤途についても貨幣などの⽇⽤品だけでなく祭器や楽器、武器等多くのバリエーションがあるので、その違いや加⼯技術との兼ね合い、製品群の特徴などもわかりやすく紹介する。
第2回 2024年09月28日(土) 江⼾時代までの「鉄」を中⼼とした素材の違いによる加⼯技術や製品群の紹介
第⼆回では古代⽇本では⾦よりも価値が⾼かったといわれる鉄(くろがね)についてその材料、加⼯から⽤途と製品群までを整理して紹介します。その鉄については、炭素の含有量によって軟鉄、鋼、銑鉄などと特性は大きく変化します。古代⽇本から江⼾時代には⽇本独⾃の「たたら」といわれる製鉄法の製品の加⼯や⽇本⼑をはじめとする製品群(江⼾時代までの⾐⾷住にかかわる道具や武器としての鉄砲や大砲など)の変遷についても⾦属加⼯技術の進化と絡めて紹介したいと思います。
最後にこのような加⼯技術と現在の半導体やナノテクなどの先端技術との関係についても紹介したいと思います。
【対象者】
高校生、大学生、一般
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 出川通 |
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肩書き | 江戸時代の技術・技術者研究家、工学博士、元早稲田大学・東北大学・香川大学・島根大学・大分大学客員教授を歴任。 |
プロフィール | 江戸技術や技術者に関する多数の書籍や記事を執筆するとともに、多くの大学、高専、高校でも講義中。NPOテクノ未来塾理事で「江戸時代のイノベーター列伝」を出版・主宰。 大手重工メーカーにて、20年以上にわたり、いくつかの新規事業を産学連携や日米のベンチャー企業と共同で企画段階から立ち上げた。専門は新事業展開のマネジメントやマクロからナノまでの材料加工プロセス。 2004年に株式会社テクノ・インテグレーションを設立、代表取締役社長として、実践MOT(技術経営)やイノベーションのマネジメント手法を用いて多数の大中小企業むけに開発・事業化のコンサルティングや研修、実践マネジメントなどを行う。 |
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