学内講座コード:2421I003
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
歌は世につれ世は歌につれ 幕末から太平洋戦争期までの音楽と社会
申し込み締切:
2024年07月26日 (金) 23:30
開催日時:
2024年8月5日(月)~2024年8月19日(月)/18:00~19:30
入学金:
3,000円
受講料:
5,000円
定員:
15名
講座回数:
2回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
幕末の社会変動のなか、軍制を導入した藩では鼓笛隊が導入されたり、また討幕の軍歌がつくられたりなど、音楽にも大きな変化があらわれていました。
そして明治維新。文明開化・近代化政策が推進されていきますが、そこでは、新たに西洋音楽の導入が文部省のもとで進んでいきます。しかしその目的は富国強兵のためであり、庶民が音楽を楽しむためではありませんでした。
その後日本は日清・日露戦争へ。この時期には、戦意高揚のために多くの軍歌が普及します。しかしその一方で、実は庶民とくに青年層などは明清楽という中国由来の音楽を愛好し、それは少なからずブームになっていました。
次いで時代は大正デモクラシーへ。子ども向け童謡が流行し、大人向けレコード流行歌が誕生していきます。音楽が庶民のもとへ降りてきた時代といえます。
しかし昭和初期、日本は不況・恐慌の時代へ。こうした時代に、大衆消費社会にマッチした、現在につながるようなレコード流行歌が確立していきます。
そして戦時体制へ。実は戦争は社会に音楽を急速に普及させます。ラジオはもちろん、学校や職場では合唱が推奨され、地域ではブラスバンドが普及します。
以上のような音楽普及は、音楽があるべき社会をつくろうとするものでした。当時の音楽を聴きながら、多くはないですが映像資料も観ながら、そして時折ギターによる解説を聴きながら、私たちのルーツを一緒に探ってみませんか。
【講座スケジュール】
第1回 2024年08月05日(月) ⽂明開化・富国強兵から日清・日露戦争へ
幕末のはやり歌、文部省唱歌、軍歌の変遷などと社会の関係をみます。その際に、⻄洋音楽と東洋ないし日本の音楽とのせめぎあいに着目します。
第2回 2024年08月19日(月) 大正デモクラシーから昭和ファシズムへ
主に流⾏歌を、エロ・グロ・ナンセンスな世相や戦時体制との関係でみます。さらに合唱や吹奏楽の普及を実際の歌い手や演奏者の目線から考えます。
※この講座は、これまで実施された上田誠二の講座と重複する内容がありますが、新しい視点・資料をとりいれ再構成されています。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 上田誠二 |
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肩書き | 日本女子大学 准教授 |
プロフィール |
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