学内講座コード:910502
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター オンデマンド (オンライン) ]
講座名:
【オンデマンド】正義の倫理とケアの倫理 私たちはなぜ助け合うべきか
申し込み締切:
2024年06月16日 (日) 23:30
開催日時:
6月18日(火)〜 6月18日(火)/00:00~23:59
入学金:
-
受講料:
11,880円
定員:
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 11,880円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・正義とは何か、倫理学におけるその位置づけの変遷を顧みる。
・福祉を組み入れた社会を構想するロールズの正義論を学ぶ。
・人間の傷つきやすさへの配慮に立脚するケアの倫理を学ぶ。
【講義概要】
弱者への援助はどの倫理理論も重視する規範のようにみえる。だが、そうではない。本講座では、まず、古代・中世・近代の倫理理論のいくつかを簡潔に紹介して、正義と善という概念を対比しつつ、弱者への援助が国家ないし(政治)社会の任務ではなかった事情を顧みる。ついで、弱者への援助が社会正義と呼ばれるようになった現代に、それを社会設計の最初から組み込む正義論を参照する。最後に、近現代のたがいに平等で自立した個人としての人間像と一体となった正義概念に異議を申し立て、誰もが他者から気遣われることを必要とする傷つきやすい存在だと指摘するケアの倫理の考え方を参照し、その意義を考察する。
【各回の講義予定】
第1回 2024/ 3/ 5(火) 弱者への援助は少なくとも第一に重視される倫理規範ではなかった
第2回 2024/ 3/ 5(火) 近代社会のはじまり――ロックの社会契約論と労働所有論
第3回 2024/ 3/ 5(火) 弱者への援助を当初から組み込んだ社会の設計
第4回 2024/ 3/ 5(火) 正義の倫理とケアの倫理――道徳性の発達心理学における論争
第5回 2024/ 3/ 5(火) ケアの倫理の社会像
第6回 2024/ 3/ 5(火) まとめ――倫理と法と政治と経済。つながらないようでつながっている
【ご受講に際して】
◆視聴期間は一般申込開始(2024/03/05)から学期終了翌月末(2024/07/31)までになります。一般申込開始(2024/03/05)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2023年度 秋期 「正義の倫理とケアの倫理」 (09/27〜11/08 水曜日、全6回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 品川 哲彦 |
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肩書き | 関西大学教授 |
プロフィール | 京都大学博士(文学)。現象学から研究を始め、大学院在学中に、当時、日本に急速に導入された応用倫理学の研究に関わり、その後、倫理学全般に研究を進めてきました。和歌山県立医科大学講師、広島大学助教授を経て現職。著書に『正義と境を接するもの――責任という原理とケアの倫理』(ナカニシヤ出版、2007年)、『倫理学の話』(同、2015年)、『倫理学入門――アリストテレスから生殖技術、AIまで』(中公新書、2020年)。近年の研究テーマの一つ、「より豊かな正義概念とより効率的なケア概念の構築」は、世界のさまざまな分野の研究を紹介するイギリスの雑誌Science Impactで2020年に紹介されました。 |
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