学内講座コード:24122303
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主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
仏像と曼荼羅から読み解く「仏教」【ハイブリッド/オンライン】 「仏教」はなぜ、多種多様な造形表現を生み出したのか?その謎を解く【オンライン/日本の文化・歴史/世界の文化・歴史/】
申し込み締切:
2024年03月27日 (水) 00:00
開催日時:
2024月4年4日(木)~2024月6年27日(木)/11:00~12:30
入学金:
-
受講料:
33,000円
定員:
90名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
人類史上、仏教ほど多様な造形表現を生み出した宗教はありません。造形表現に対してイスラム教やユダヤ教が否定的だったのと逆に、とても積極的だったからです。キリスト教は造形表現を容認しましたが、一神教なるがゆえに唯一の神しか崇拝せず、結果的に造形の対象が制限されました。それに比べ多神教的な性格をもつ仏教は多数の仏菩薩や神々を崇拝したので、造形の対象も多様になり、豊かな造形表現が育まれたのです。本講座では、インド・東南アジア・チベット・中国・日本で造形された彫像や画像をとりあげ、そこに託された「仏教」を読み解いていきます。実は造形表現には、経典や論書などによる文字情報では伝えられない仏教の重要な思想や哲学が秘められています。さらに仏教という枠組みを超える普遍性や芸術性も秘められているのです。
【紹介動画】
https://meiji-univ.ap.panopto.com/Panopto/Pages/Viewer.aspx?id=7766116f-a211-4b33-90f8-b1180063cda5
音声のみ→https://meiji-univ.ap.panopto.com/Panopto/Pages/Viewer.aspx?id=e7e19dec-1894-4f4a-b508-b1180063e163
※本動画は、担当講師が講座の魅力やねらいなどを数分でまとめたものです。お申込みの参考にしてください。
(ストリーミング動画です。通信費は視聴者負担となります。)
【特記事項】
●ハイブリッド講座●
オンライン講座と対面講座を同時に実施する講義形式です。
<ハイブリッド/対面>
教室内で講師が行う対面講義をご受講いただきます。
<ハイブリッド/オンライン>
教室で行われる対面講義をリアルタイムのZoom配信にてご受講いただきます。
お申込みの際は「ハイブリッド/対面」もしくは「ハイブリッド/オンライン」いずれかのページをご確認の上、お手続きをお願いいたします。
※こちらはリアルタイム配信型(見逃し配信付き)で受講希望の方専用の申込ページです。
キャンパス(対面型)で受講を希望される方はこちらからお申し込みください。
■申込締切日:3月25日(月)
■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。
■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。
■オンライン講座受講に際し、必ずオンライン講座注意事項をご確認ください。
(見逃し配信視聴方法、Zoomご利用ガイドもこちらをご参照ください)
【講義概要】
第1回 4月4日(木) 釈迦牟尼仏
仏教の開祖釈迦牟尼は、生身の人間から神格化を経て、最終的には永遠不滅の存在に変容した。その歴史を解明する。
第2回 4月11日(木) 阿弥陀仏
阿弥陀仏は日本で最も造像例が多い仏だが、インドでは僅か2体しか発見されていない。それはなぜか。インド仏教と日本仏教の違いを読み解く。
第3回 4月18日(木) 弥勒(仏・菩薩)
未来に出現するとされる弥勒は性格も表現も地域によって大きく異なる。そもそも仏なのか菩薩なのか。謎が多い。
第4回 4月25日(木) 観音菩薩
観音は日本でも中国でもチベットでも人気者だ。ところがその起源や性格、そして姿形はいちじるしく多様だ。それはなぜなのか。
第5回 5月16日(木) 文殊菩薩
智恵をつかさどる文殊は、鋭い剣を手にするように実はかなり怖い性格の持ち主で、時として恐ろしい姿に変容する。逆に最も貧しく哀れな姿で現れ、人を悟りに導くともいう。
第6回 5月23日(木) 毘盧遮那仏 大日如来
華厳経や密教の本尊として登場し、宇宙そのものの具現化として崇められてきた。仏教が生み出した究極の仏だが、その起源は遠くイランの宗教ともいう。
第7回 6月6日(木) 五大明王(不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉)
インド仏教の最終形態が密教だ。その密教が生み出した恐怖の造形の典型例がこれら五体の明王だ。現世利益の権化であり、今なお人気が高い。
第8回 6月13日(木) 荼吉尼天 吉祥天 弁才天
密教はインド宗教界の正統派を自認するヒンドゥー教から多数の神々をリクルートして、みずからの守護神とした。その中から女神たちをとりあげる。
第9回 6月20日(木) 胎蔵曼荼羅 金剛界曼荼羅
仏教は時代とともに複雑な理論を生み出した。密教の段階になるともはや文字では伝えられないと考え、視覚を通じて伝える道を選択した。それが曼荼羅だ。さらに空海はこの2つの曼荼羅によって究極の智恵を伝えようと試みた。
第10回 6月27日(木) 別尊曼荼羅 宮曼荼羅
空海によって日本に伝来した曼荼羅はやがて「日本化」の道をたどった。そこには日本でなければ育まれなかった深い叡智が秘められている。
名前 | 正木 晃 |
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肩書き | 宗教学者 |
プロフィール | 1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター客員助教授、中京女子大学助教授などを歴任。専門領域は宗教学。日本とチベットの仏教や修験道を中心に、修行における心身の変容、宗教図像学などを研究。また仏教の智恵を現代に再生し利用する各種の企画を立案し実践する。 |
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