日本書紀の世界 20(春期)【対面】 日本書紀(斉明天皇紀)を読む Ⅰ【対面/日本の文化・歴史/文学/】

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• 講座詳細

  【講座趣旨】
  古代日本を詳しく知るため、『日本書紀』を読もうという趣旨で、皆さんと読み続けています。『書紀』の斉明天皇紀は重祚した皇極女帝の巻ですが、竜に乗って空中を飛ぶ者の冒頭の話から始まり、最後は鬼の話です。飛鳥の「石の文化」の創設者として著名な斉明天皇紀ですが、外交交渉や蝦夷征討などで、「生の史料」も記載されています。きわめて興味深い記述です。
  今回は「百済救援」の記述から始まりますが、百済王に即位させてから帰還させるように、ヤマト王権の意思で「冊封体制」を築こうとして、次の天智天皇にその政策を継続させます。
  皆さんと新しい研究を切り拓こうという気持ちで読みたいと思いますが、途中からの方にも、「やさしく、確かで、おもしろく」という精神で『書紀』から新しい古代史をめざします。
  
  【特記事項】
  ※本講座は対面型となります。
  
  ■申込締切日：4月8日（月）
  
  ■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。
  
  ■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。
  
  ■開講決定後、講座開講日７日前を目途に、受講のご案内を発送します。
  ※お住まいの地域により、お手元に届くまでお時間を要する場合がありますこと、予めご承知おきください。
  ※申込期日までに、申込手続（受講料の入金含む）が完了していない方には、受講のご案内を郵送いたしません。但し、申込期日が過ぎた後に申込手続が完了した方には、講座初回日にリバティアカデミー事務局の窓口にて、受講のご案内をお渡しします。なお、申込期日までに受講料のお支払いが完了しない場合は、講座の受講をお断りする場合があります。
  
  【講義概要】
  第1回 4月18日（木） 阿倍比羅夫の征討
  斉明紀の阿倍比羅夫の征討記事のまとめ
  
  第2回 4月25日（木） 「百済救援」の戦い（1）
  百済からの救援要請と余豊璋の帰還を乞う。斉明天皇は筑紫に西征し、朝倉宮に行く。
  
  第3回 5月16日（木） 「百済救援」の戦い（2）
  斉明が筑紫で急逝し、中大兄が即位せずに称制する。筑紫から救援軍が発遣される。
  
  第4回 5月23日（木） 白村江で大敗
  倭国から2万7千人が派遣されたというが、最終的には白村江の戦いで唐・新羅連合軍に大敗する。
  
  第5回 5月30日（木） 百済人の入国と倭国の改革
  大敗後、倭人が帰国し百済人が入国する。倭国では甲子の宣の改革を実施する。
  
  第6回 6月6日（木） 唐使の来訪と百済王の受け入れ
  唐使が来訪、新たな倭国と唐との外交関係に至る。百済王権を倭国が包摂する。
  
  第7回 6月13日（木） 古代山城の築城
  倭国では、国内の防御体制を構築するため、対馬から瀬戸内海の西日本防衛ラインを築く。

• 備考

• 講師陣

  名前	吉村武彦
  肩書き	明治大学名誉教授
  プロフィール	1945年朝鮮生まれ。京都・大阪育ち。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専攻は、日本古代史。主な著書に、『日本古代国家形成史の研究』（岩波書店）、『新版 古代天皇の誕生』(角川ソフィア文庫)、『聖徳太子』(岩波新書)、『ヤマト王権』(岩波新書)、『女帝の古代日本』(岩波新書)、『蘇我氏の古代』『大化改新を考える』(岩波新書)他多数。