学内講座コード:24122321
この講座について質問する主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
第72回明治大学博物館公開講座考古学ゼミナール【ハイブリッド/オンライン】 先史時代の資源環境と人類適応の諸相:石材資源と植物資源を中心に
申し込み締切:
2024年05月23日 (木) 00:00
開催日時:
2024月5年31日(金)~2024月6年28日(金)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
11,000円
定員:
90名
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
本講座では、日本の旧石器時代から縄文時代にかけて石材資源と植物資源の利用から明らかにされてきている、先史人類による資源開発と環境適応の諸相についてわかりやすく紹介する。また、ユーラシアステップにおける植物資源開発として青銅器時代における雑穀栽培の起源と伝播に関する研究の最新成果を紹介する。いずれの分野も岩石の化学組成分析、植物樹種同定、土器圧痕レプリカ法、DNA解析など客観定な科学的手法との連携を重視することで、伝統的な考古学を土台としながらも総合的な人類学への貢献を目指している点で共通している。なお、本講座は人類-資源環境系研究を主たる目的とする明治大学黒耀石研究センターによる研究成果の一部である。
【特記事項】
●ハイブリッド講座●
オンライン講座と対面講座を同時に実施する講義形式です。
<ハイブリッド/対面>
教室内で講師が行う対面講義をご受講いただきます。
<ハイブリッド/オンライン>
教室で行われる対面講義をリアルタイムのZoom配信にてご受講いただきます。
お申込みの際は「ハイブリッド/対面」もしくは「ハイブリッド/オンライン」いずれかのページをご確認の上、お手続きをお願いいたします。
※こちらはリアルタイム配信型(見逃し配信付き)で受講希望の方専用の申込ページです。
キャンパス(対面型)で受講を希望される方はこちらからお申し込みください。
■申込締切日:5月21日(火)
■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。
■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。
■オンライン講座受講に際し、必ずオンライン講座注意事項をご確認ください。
(見逃し配信視聴方法、Zoomご利用ガイドもこちらをご参照ください)
なお、当講座は諸般の事情により2024年度開講の講座から受講料を改訂させていただきます。受講生の皆様におかれましては、ご理解のほどお願い申し上げます。
【講義概要】
第1回 5月31日(金) 黒曜石原産地の狩 猟採集民-最終氷 期の環境と人間行 動-
氷河期の黒曜石原産地の環境と人間活動を明らかにし、黒曜石獲得をめぐる人間行動の多様性について考えます。
第2回 6月7日(金) 黒曜石需給からみた縄文時代の集団関係
縄文時代の複雑な黒曜石需給関係から縄文時代集団のアイデンティティーや相互関係について考えます。
第3回 6月14日(金) ヒスイに魅せられ た縄文人─装身具 素材の開発とその 流通─
縄文時代のヒスイ装飾品の流通などから
うかがえる複雑な石材と石製品の流通体
系について考えます。
第4回 6月21日(金) 縄文時代の森林環 境への適応と植物 資源利用
森林環境に適応した狩猟採集民である縄
文人による植物利用の多様性について考
えます。
第5回 6月28日(金) 東アジアで栽培化 された雑穀のユー ラシア横断
広大なユーラシアステップを舞台に展開した雑穀栽培の伝播に関する研究の現状と最新の成果を紹介します。
名前 | 島田和高 |
---|---|
肩書き | コーディネーター、明治大学博物館学芸員(考古部門)、明治大学黒耀石研究センター員 |
プロフィール | 1996年明治大学大学院博士後期課程中退。現職は、明治大学博物館考古部門学芸員。専門は旧石器時代の考古学。近年では、長野県中部高地黒曜石原産地周辺の古環境調査や地質黒曜石データベースを活用した携帯型蛍光X線分析装置による黒曜石製石器の多量原産地分析を推進している。 |
名前 | 池谷信之 |
肩書き | 明治大学黒耀石研究センター特任教授・副センター長 |
プロフィール | 1983年明治大学大学院博士前期課程修了。博士(史学)。専門は旧石器時代~弥生時代の黒曜石流通史、文化財科学、海洋考古学。国立科学博物館の主催する「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」のメンバーとして、丸木舟のデザインを担当し、2019年7月の台湾-与那国島航海を成功させる。主な著書は『黒潮を渡った黒曜石 見高段間遺跡』(2005年新泉社)、『黒曜石考古学』(2009年新泉社)。 |
名前 | 栗島義明 |
肩書き | 明治大学黒耀石研究センター員 |
プロフィール | 縄文時代は多様な資源を利用した時代である。石器の石材をはじめ、装飾石製品のヒスイやコハク、森林資源としてのドングリや木材など多種多様である。またこれらの資源には広く流通するものもあり、当時の社会の特徴を反映している。現在はこうした資源利用の在り方から縄文社会の特質を解明する研究を進めている。専門は先史考古学。 |
名前 | 能城修一 |
肩書き | 明治大学黒耀石研究センター客員研究員 |
プロフィール | 縄文時代以降、日本列島において、人々がどのように植物を認識して、森林資源を利用してきたのかをテーマとして研究している。とくに、技術の進歩にともなって、木材の利用が多様化して、日本列島の奥地にまで拡大していく様相を明らかにしたいと考えている。一方、ウルシをはじめとする外来の樹種もかなり早い時代から利用されており、そうした植物とその利用技術がどのように、いつごろもたらされたのかにも興味を持っている。 |
名前 | 遠藤英子 |
肩書き | 明治大学黒耀石研究センター客員研究員 |
プロフィール | 2015年首都大学東京(現東京都立大学)大学院博士後期課程修了。博士(考古学)。現在はユーラシア大陸での農耕拡散、特に西アジア起源のオオムギやコムギと、東アジア起源の雑穀の交差点と考えられる、ウクライナや中央アジアでの農耕開始期を、主にレプリカ法という手法を用いて研究している。小さなタネはいつ頃、どのような経路を辿って、そしてなぜ、ユーラシアを横断したのだろうか? |
© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.