学内講座コード:12021
この講座について質問する主催:
中央大学クレセント・アカデミー [ 中央大学クレセント・アカデミー 多摩キャンパス (東京都) ]
講座名:
ヨーロッパの都市と芸術 -ウィーン、ボローニャ、パリ-
申し込み締切:
2024年05月08日 (水) 23:00
開催日時:
土曜日
春期全3回:6/8、6/22、7/6
13:00~14:30
入学金:
-
受講料:
9,570円
定員:
30名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
受講料は各期毎の受講料金額(税込み)です。
補足:
-
【講座内容】
オーストリアのウィーン、イタリアのボローニャ、そしてフランスのパリといえば、何を思い浮かべますか。美食の世界-重厚なザッハトルテ、濃厚なパスタ・ボロネーゼ、芳醇なバター香るクロワッサン-でしょうか。それとも、都市のシンボルとなる聖堂-ウィーンのシュテファン大聖堂、ボローニャのサン・ペトロニオ聖堂、パリのノートルダム大聖堂-のイメージでしょうか。これらの都市はいずれも食文化はもちろんのこと、じつに豊かな芸術が息づいている点に共通点があります。そこで本講座では、3 回のレクチャーを通じて、ウィーン、ボローニャ、パリそれぞれの都市の歴史と芸術に光を当て、三都の魅力に迫ります。
この講座は3 人の講師によるリレー形式で実施されます(各回の担当講師及び講座内容の詳細については下記をご参照ください)。
1 回目のレクチャーでは、中世から近代へ、都市ウィーンの歩みを振り返りながら、それぞれの時代を代表する建造物、芸術作品をじっくり見ていきます。また、19 世紀オーストリアの皇后エリザベートや世紀末ウィーンの寵児クリムトについても取り上げます。
2 回目の舞台は、イタリアのエミーリア= ロマーニャ州の州都ボローニャです。その伝統ある歴史をたどりながら、市街地の景観に趣を与えるポルティコや聖堂、ボローニャ国立絵画館の第一級の美術コレクションを鑑賞します。
最終回はパリです。パリの発祥の地とされるシテ島から出発し、セーヌ川の右岸と左岸を散策しつつ、珠玉の美術館の作品を厳選して見ていきます。ごいっしょに、歴史と芸術をめぐるヨーロッパ三都物語の世界を探訪しましょう。
【各回のテーマ・簡単な内容】
第1回 ウィーン、時代の交差点-エリザベートの影とクリムトの輝き 6/8(岩谷秋美講師)
この講座では、中世の面影が色濃く残る街並みを歩きつつ、ウィーンの中世から20 世紀初頭に至るまでの変遷をたどります。壮麗な宮殿や美術館を訪れ、建築や絵画を通じ、歴史と芸術の世界を探索しましょう。
この講座は、都市の中心にそびえたつシュテファン大聖堂から始まり、都市の誕生と発展を確認します。さらに、ウィーンの象徴ともいえる悲劇の皇后エリザベートの面影をウィーンの街並みに探します。あわせて、ウィーン世紀末を代表するクリムトとウィーン分離派の作品を通じ、きらめく黄金の絵画の革新性を分析します。
都市の変貌と芸術の関連性に焦点を当て、ウィーンが築き上げた豊かな歴史を紐解きましょう。
第2回 ボローニャ-大学都市の歴史と文化 6/22(山本樹講師)
エミーリア= ロマーニャ州の州都ボローニャは、世界最古の大学、ボローニャ大学を擁することで知られます。国鉄の駅を降りて目抜き通りを進むと、市内中心部のマッジョーレ広場に辿り着きます。中世から16 世紀後半にかけて整備されたこの広場は、年始のカウントダウンから政治的デモまであらゆるイベントに利用され、現在進行形で歴史が刻まれているのを感じられるようです。また、街に張り巡らされたポルティコ(アーケード)は世界遺産にも登録されています。
本講座では皆様との市内散策をイメージしながら、中世から近世に至るボローニャの歴史を概観します。街の守護聖人に捧げられたサン・ペトロニオ聖堂やボローニャ国立絵画館の美術コレクションなど、芸術鑑賞上の見どころもご案内します。
第3回 パリ-都市を彩る美の遺産 7/6(小林亜起子講師)
芸術の都パリは、街を東西に流れるセーヌ川をはさみ北側の右岸、南側の左岸から形成されています。右岸には、「街を歩く心軽く誰かに会える この道で・・・」という歌詞のシャンソンでも広く知られるシャンゼリゼ通りやオペラ座など、賑わい溢れる界隈が広がっています。一方、左岸は、ソルボンヌ大学や書店が立ち並び、かつてラテン語が話されていたことに由来する「カルティエ・ラタン」(ラテン語の地区)があります。
パリの街はさまざまな魅力を放っていますが、なによりその美しさ、豊かな芸術性は人々を惹きつけてやみません。本講座では、パリの歴史を踏まえた上で、この都市を彩る中世から近代に作られた歴史的建造物や美術館の名品を取り上げ、その特質や魅力についてわかりやすく解説します。
レジュメを配布します。
名前 | 小林 亜起子 |
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肩書き | 東京藝術大学講師 |
プロフィール | パリ第十大学修士課程修了(修士・美術史)、東京藝術大学大学院博士課程修了(博士・美術)、ローザンヌ大学博士課程修了(博士・文学)。現在、東京藝術大学講師。 ローザンヌ大学文学部賞受賞。単著に『ロココを織る』(中央公論美術出版)、 共著にArachné : un regard critique sur l'histoirede la tapisserie( Presses universitairesde Rennes)、『イメージ制作の場と環境』、『新古典主義美術の系譜』(2点ともに中央公論美術出版)など。 |
名前 | 岩谷 秋美 |
肩書き | 大妻女子大学比較文化学部准教授 |
プロフィール | 東京藝術大学大学院修了、博士( 美術)。著書:『ウィーンのシュテファン大聖堂 ゴシック期におけるハプスブルク家の造営理念』、分担執筆:『ミュージアムへ行こう 知の冒険』(日本経済評論社)など。 |
名前 | 山本 樹 |
肩書き | 日本学術振興会特別研究員PD/成城大学文学研究科 |
プロフィール | 東京藝術大学大学院修了。博士(美術)。イタリア政府給費生としてボローニャ大学に留学。東京藝術大学教育研究助手を経て現職。主要論文:「ボローニャ、タナーリ家のアレクサンドロス大王伝- ルドヴィコ・カラッチの作品群とその「インヴェンツィオーネ」をめぐる一考察-」(成城美学美術史紀要) |
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