学内講座コード:”2241Z102
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
聖なる空間の歴史 古代の聖地から現代建築まで
申し込み締切:
2023年01月03日 (火) 23:30
開催日時:
1月13日(金)/18:30~20:00
入学金:
-
受講料:
1,000円
定員:
30名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。
世界各地に残されている文化遺産の多くは、宗教や信仰に結びついたものです。文明が発達するにつれ、広い意味での「建築」が神(あるいは人間を超越するなにか)と人をつなぐ装置として機能するようになりました。古代エジプトやギリシアの壮大な神殿、きらびやかな仏像を収めた仏殿、壮大な中世ヨーロッパの大聖堂など、ある時期までの建築の歴史の中心に位置していたのが宗教建築です。
本講座では、こうした聖なる空間の歴史をひも解きます。古代の聖地になされた人為的なデザインから、現代の建築まで扱いながら、どのような背景でこうした建築が要求され、どのような仕組みで聖なる空間が演出されたのか、考えてみたいと思います。まずはじめに、宗教建築を成り立たせている要素について考えてみます。場所性や物語性、材料と技術、人為的な配置計画と平面、シンボリックな立体形状、内部空間の演出、儀礼とユーザビリティ、建築装飾、偶然性と天才建築家などが、優れた宗教建築を成立させている要素あるいは背景として挙げられます。
続いて、世界の宗教建築の事例を紹介します。古今東西の全宗教の事例を挙げることは難しいので、いくつかのキーワードによって分類し、そのキーワードに当てはまる興味深い事例を取りあげます。最初のキーワードは「環境を取り込む、環境に溶け込む」です。サルデーニャ島の聖なる井戸からスイスの山間にある小さな礼拝堂まで、環境と合致した建築を紹介します。続いて「新しい空間と構造への挑戦」を伴った事例を取りあげます。サグラダ・ファミリア(バルセロナ)などのよく知られたものから、建築界の外ではあまり知られていない事例も紹介します。続いて、「政治的宣言としての宗教建築」「華麗なる装飾」「光と闇の演出」というキーワードでさらに名建築をご紹介します。
【講座スケジュール】
第1回 01-13 18:30~20:00
※高校生の参加は無料です。
※高校生は専用ページからお申し込みください。
※アーカイブ配信(録画)も視聴できます。
単位数:0単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 伊藤 喜彦 |
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肩書き | 東京都立大学 都市環境学部 准教授 |
プロフィール | 専門は西洋建築史・都市史、とくにスペイン中世建築。 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。 博士(工学:東京大学)。 マドリッド・アウトノマ大学美術史学科DEA取得。東海大学准教授を経て2020年度より現職。著書に『スペイン初期中世建築史論』(中央公論美術出版、2019年建築史学会賞)、『帝国スペイン 交通する美術』(共著、三元社)、『リノベーションからみる西洋建築史』(共著、彰国社)、『アンダルシアの都市と田園』(共著、鹿島出版会)ほか。 |
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