学内講座コード:840424
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校 (東京都) ]
講座名:
モノづくりからみる自転車とその時代
申し込み締切:
2014年01月30日 (木) 23:30
開催日時:
02/06~02/20(木)/13:00~14:30
入学金:
8,000円
受講料:
7,000円
定員:
30名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
<目標>
変速機付き自転車が目立つようになっている。
自転車は19世紀初めに二輪を縦に並べただけのものから始まり、前輪駆動から、チェーンによる後輪駆動となり、1890年代に、現在の形状へと発展してきた。高速・軽量・低価格化を目指して進んできた自転車は、現在では、電動アシスト付きでも自重20kg、中には5kgを切るものまで出てきている。
このように変化してきた自転車は、それぞれの時代の人々にどのように受け取られ、これからどこへいくのだろうか。
本講座では、自転車本来の機能をふまえながら、時代ごとに、自転車のおかれた地位や人々のライフスタイルの違いなどを浮き彫りにしてゆくことでその変化の歴史を概観し、自転車の未来像を考えてゆく。
<各回の予定>
第1回 【人力自転車の誕生】
初回は、縦に二個の車輪を並べただけの人力により走る自転車から、現在の型の自転車が生まれる19世紀後半をへて、1900年代初頭に全盛期を迎える自転車発展史と、それらを人々はどのように受け入れたかについて紹介する。
また自転車走行と道路事情、生産中心地の変遷、自動車の出現による自転車への影響、更にはタイヤ、動力伝達系、空気抵抗などの抵抗を低減する最新テクノロジーを駆使する未来志向の乗り物HPV(人力駆動車)などの話題をとりあげる。
第2回 【戦前までの自転車事情】
自転車の上陸は明治維新前後と云われ、初期の自転車は金持ちの道楽と見られていた。しかし、明治末を迎えると国産化が徐々に本格化し、価格の低下とともに自転車がステイタスシンボルから労働の道具へと変化する。このような状況の変化から不景気や金融恐慌と重なり、昭和2年には全国的な自転車税廃止運動がピークをむかえることとなった。
第2回目では、戦前までの自転車事情を、漱石の自転車エピソードなども交えて述べてゆく。
第3回 【戦後日本の自転車史】
第二次世界大戦後、日本は、二つの大戦をはさむ間に生産技術が孤立していたことに気づいた。この間の輸出は人件費の安さを売り物にしてきたため、他の産業分野と同様に、自転車産業も製造技術に大きな差が現れていた。この技術力の差異を、外国製自転車との比較研究により、業界ぐるみで認識することになる。このような状況を経て、国内の自転車はどのように推移したかを、個人営業の自転車屋さんや御用聞きは何時消えたかなどの話題も交えて考察する。
<備考>
資料配付
名前 | 高瀬 省徳 |
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肩書き | 明星大学講師 |
プロフィール |
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