学内講座コード:230404
この講座について質問する※現在、この講座の申し込みは
行っていません。
主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校 (東京都) ]
講座名:
世阿弥を読む 『花鏡』を中心に
申し込み締切:
2019年09月29日 (日) 23:30
開催日時:
10月 1日(火)~12月10日(火)/13:00~14:30
入学金:
8,000円
受講料:
29,700円
定員:
30
講座回数:
10回
講座区分:
後期
その他:
ビジター価格 34,155円
補足:
-
【目標】
・日本の中世を代表する文化である能楽について、深く理解する。
・そのために能の大成者である世阿弥の能楽論を読み進める。
・今回は『花鏡』を中心に読む。
・現代の能と世阿弥時代の能との相違、能楽思想の相違と、現代能の起源について、理解する。
【講義概要】
『花鏡』は世阿弥の『風姿花伝』に次ぐ大部の能楽論書であり、「一大事の秘伝の一巻」(『却来華』)と世阿弥自身が呼ぶほどの、能楽思想の精髄である。内容が具体的で、当時の能のあり方をよく彷彿させる点でも、『風姿花伝』に次ぐ。本講座ではこの『花鏡』の中、前半の題目(だいもく)六箇条と、後半事書(ことがき)十二箇条の途中までを読む。教材は本文・解説ともにプリントを毎回配布し、それに基づいて講義を進める。本文・注釈・解説のいずれも、現在の最先端の学説をなるべくわかりやすく解き示したい。
【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 1(火) 世阿弥とその能楽思想
第2回 2019/10/ 8(火) 『花鏡』題目第一条・第二条
第3回 2019/10/15(火) 『花鏡』題目第三条・第四条
第4回 2019/10/29(火) 『花鏡』題目第五条
第5回 2019/11/ 5(火) 『花鏡』題目第六条
第6回 2019/11/12(火) 『花鏡』前半のまとめ
第7回 2019/11/19(火) 『花鏡』事書第一条
第8回 2019/11/26(火) 『花鏡』第二条
第9回 2019/12/ 3(火) 『花鏡』第三条
第10回 2019/12/10(火) まとめ
【ご受講に際して】
◆事前に勉強しておきたい場合は、図書館で表章・竹本幹夫編、岩波講座能・狂言II『能楽の伝書と芸論』の世阿弥に関する部分を読むことを勧めたい。ただし同内容の話は初回の導入において話すことになるので、必須ではない。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『岩波講座 能・狂言II 能楽の伝書と芸論』(岩波書店)(ISBN:978-4000102923)世阿弥能楽論の章は表章氏執筆分。世阿弥の能楽思想を体系的に分かりやすく説いており、世阿弥思想の全体像を知るのに最適。
『新編日本古典文学全集88 連歌論集・能楽論集・俳論集』(小学館)(ISBN:978-4096580882)能楽論集は表章編。『世阿弥 禅竹』の姉妹編的な世阿弥能楽論の撰集で、『花鏡』を含む六編を収録。形態は一般向けで現代語訳付きだが、水準は『世阿弥 禅竹』と等しく内容高度。
『世阿弥 禅竹』(岩波書店)(ISBN:978-4000090711)より深く世阿弥の能楽論を読みたい場合に必須の参考書。現在最高の世阿弥能楽論注釈書。能作品を除く世阿弥の全著作を収録。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 竹本 幹夫 |
---|---|
肩書き | 早稲田大学演劇博物館顧問、早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 博士(文学)。専門は日本中世文学、とくに能。1980年より実践女子大学文学部専任講師、後助教授。1987年より早稲田大学文学部助教授のち教授(~2019)。2004年、同大演劇博物館館長(~2012)。主著に『観阿弥・世阿弥時代の能楽』(明治書院1999)、『風姿花伝・三道』(角川書店2009)他。 |
© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.