学内講座コード:330112
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
中原中也の生涯と、その詩の秘密 「喪失」からの出発
申し込み締切:
2018年10月11日 (木) 23:30
開催日時:
10月13日(土)~12月 1日(土)/15:00~16:30
入学金:
8,000円
受講料:
11,664円
定員:
24名
講座回数:
4回
講座区分:
後期
その他:
ビジター価格 13,413円
補足:
-
【目標】
詩人・中原中也は、明治40年(1907)年山口に生まれ、日中戦争が勃発した昭和12(1937)年鎌倉に歿した、30歳であった。第一次世界大戦、関東大震災、満州事変、2・26事件と続く動乱の時代を、ただひたすらに詩を書くことに命を燃焼させた。その生涯の、愛と詩の真実を問う。
【講義概要】
詩人・中原中也は、その30年の生涯のうち大略すれば、三つの別離(喪失)を体験している。一つ目は、愛人・長谷川泰子との生別(大正14年)。二つ目は弟・恰三(19歳)との死別(昭和6年)。三つ目は、愛児・文也(2歳)との死別(昭和11年)。その喪失は、決定的ダメージとなって、自身の死を呼び寄せることとなる。本講座では、この三つの離別にスポットをあてて、その人生の深傷【ふかで】から、血しぶきとなって生み出された詩作品の数々を、懇切な解説のもと、受講者と共に読み解いてゆく。
【各回の講義予定】
第1回 2018/10/13(土) 中原中也とは誰か?「喪失」とは何か? その破天荒な生い立ち。詩との出会から、死に至る詩人の実像に迫る。
第2回 2018/10/27(土) 長谷川泰子との出会いと別離。だが、泰子を喪った「口惜しい人」からの出立は、祈りの感情を喚起させ、切々たる愛の詩「妹よ」「雪の宵」などを完成さるに至る。
第3回 2018/11/17(土) 弟の喪失体験は、死者(彼岸)と生者(此岸)との往還の文体を生み、「秋岸清涼居士」「骨」「一つのメルヘン」などの名作をもたらすこととなる。
第4回 2018/12/ 1(土) 愛児の喪失は、自身の死を呼び寄せることとなる。その深い悲しみは、「冬の長門峡」を生み、人生の実相を諧謔にゆだねた「春日狂想」のリズムを生み出す。その「喪失」からの出発を問う。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『中原中也の鎌倉』(冬花社)(ISBN:978-4925236966)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 福島 泰樹 |
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肩書き | 歌人 |
プロフィール | 早稲田大学第一文学部卒業。『バリケード・一九六六年二月』から『下谷風煙録』まで歌集30冊の他、著書に『福島泰樹全歌集』(河出書房新社)、『寺山修司 死と生の履歴書』(彩流社)、『誰も語らなかった中原中也』(PHP新書)など多数。肉声の回復を求めて「短歌絶叫コンサート」を創出、1500ステージをこなす。 |
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