学内講座コード:340106
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
歴史物語の〈語る〉廃太子 王朝の黒歴史
申し込み締切:
2017年02月02日 (木) 23:30
開催日時:
2月 9日(木)~ 3月 2日(木)/15:30~17:00
入学金:
8,000円
受講料:
9,461円
定員:
30
講座回数:
4回
講座区分:
後期
その他:
ビジター価格 10,886円
補足:
-
【目標】
・歴史物語という文学ジャンルに親しむ。
・歴史の裏に隠されたさまざまなエピソードを楽しむ。
・歴史が文学に与えた影響を知る。
【講義概要】
歴史物語の一つである『水鏡』では、東宮(皇太子)に立てられながら廃された、五人の廃太子について語られています。素行不良を非難された道祖王、光仁天皇への呪詛を疑われた他戸親王、藤原種継暗殺計画に関与したとされた早良親王、薬子の変に連座した高岳親王、承和の変に巻き込まれた恒貞親王……しかしその裏には、別の東宮を立てたい「誰か」の思惑があったのです。そして廃太子という黒歴史は、文学である『源氏物語』にも影を落としています。六条御息所の夫であった「前坊」とは、どのような存在であったのか。藤壺の兄兵部卿宮は、なぜ皇后を母としながら東宮ではなかったのか。
本講座では、『水鏡』で語られる廃太子について考えながら、『源氏物語』では語られなかった廃太子の可能性についても探ります。
【各回の講義予定】
第1回 2017/ 2/ 9(木) 『水鏡』の〈語る〉廃太子(1) ― 他戸親王の場合
第2回 2017/ 2/16(木) 『水鏡』の〈語る〉廃太子(2) ― 道祖王と早良親王の場合
第3回 2017/ 2/23(木) 『水鏡』の〈語る〉廃太子(3) ― 高岳親王と恒貞親王の場合
第4回 2017/ 3/ 2(木) 『源氏物語』の〈語らない〉廃太子 ― 歴史から文学へ
名前 | 稲垣 智花 |
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肩書き | 武蔵野大学講師 |
プロフィール | 神奈川県出身。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。元早稲田大学講師。専門分野は、中古中世の物語・歴史物語。共編著書に『常用 源氏物語要覧』(武蔵野書院)。論文に『歴史物語講座第三巻 大鏡』(風間書房)所収「大鏡の思想 ― 「道理」をめぐって ―」ほか。 |
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