「私」が美しいと判断する、「みんな」は? イマヌエル・カント『判断力批判』から考える

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• 講座詳細

  【講座内容】
  この講座では、西洋哲学の古典的名著であるカントの『判断力批判』を取り上げます。古来哲学が問題とする「真・善・美」のうち、この著作が主要なテーマとするのは「美」です。カントが美に関して問うのは、「私」が何かを美しいと判断するとき、「みんな」がそれをそう判断すると考えられるかどうか、ということです。カントにとって「美」は、実は「私」と「みんな」をめぐる、ひいては「共感」の問題でもあり、こうした点に、20世紀の卓越した政治思想家であるハンナ・アーレントは、重大な政治哲学的意義さえ見出しています。この講座では、人間が「美しい」と判断することに潜む、「私」と「みんな」のからくりについて考察してゆきます。
  
  【講座スケジュール】
  第1回 02-20 16:00～17:30
  第2回 02-27 16:00～17:30
  第3回 03-06 16:00～17:30
  第4回 03-13 16:00～17:30

• 備考

  ※参考図書:以下のテキストを購入しておくと便利です。
  『判断力批判』(上)カント著、篠田英雄訳(岩波文庫)1，067円(税込)
  
  単位数：1単位

• 講師陣

  名前	渋川 優太
  肩書き	東京都立大学非常勤講師
  プロフィール	2017年度首都大学東京大学院人文科学研究科にて博士号(文学)を取得、同大学院を修了。 専門は哲学(特に哲学史)。