学内講座コード:1841Z001
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
世の中にまだない新しい超伝導物質のデザイン
申し込み締切:
2019年02月03日 (日) 23:30
開催日時:
2月4日(月)/18:30~20:00
入学金:
-
受講料:
0円
定員:
50
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
「超伝導」は、物質を低温(一般的には液体窒素よりも冷たい極低温)にしたときに発現する物理現象で、電気抵抗が完全にゼロになる現象です。このゼロ抵抗状態を使うと、エネルギーロスの非常に少ない電力送電が可能となったり、強力な超伝導電磁石により超伝導リニアモーターカーを浮上させたりできます。
超伝導技術を今よりももっと使いやすく、様々な場面で利用できるようにするには、「より高い超伝導転移温度を持った新超伝導物質」の発見が求められます。
本講座では、超伝導の基本的な性質と応用例を簡単に紹介した後に、新しい物質をデザインし開発する手法を説明します。元素が1つ、2つ、3つと増えていくと物質の組成(化学式)や結晶の構造は複雑になってきます。
しかし、元素と元素がどのように結合しやすいかや、特徴的な化学結合を理解していくと、複雑な物質も自在に操れるようになります。
さらに、最近の研究成果について、「超伝導を示さない物質(例えば半導体)をどのように超伝導物質に変えるか?」や「より高い転移温度をもつ物質はどのようにデザインされるか?」などを例に紹介します。
新しい超伝導物質の探索はアイデア勝負のパズルのような性質もあり、私の研究室では、研究室配属直後の学部4年生も自らのアイデアを出し合って新物質探索に挑戦しています。本講義を通して、新物質開発研究の面白さを感じていただけたら幸いです。
【講座スケジュール】
第1回 02-04 18:30~20:00
単位数:0単位
名前 | 水口 佳一 |
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肩書き | 首都大学東京准教授 理学部 |
プロフィール | 新しい層状超伝導体であるBiS2系超伝導体を発見、その超伝導機構解明に関する物性研究を推進し、平成30年度文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。本学を代表する物理学研究者の一人。 |
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