学内講座コード:19220014
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主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス (東京都) ]
講座名:
中世近世の注釈書で読む源氏物語 桐壺巻・帚木巻を中心に
申し込み締切:
2019年09月25日 (水) 23:30
開催日時:
10月 3日(木)、10月17日(木)、10月31日(木)、11月14日(木)、11月28日(木)、12月12日(木)/13:00~14:30
入学金:
3,000円
受講料:
14,850円
定員:
40名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
源氏物語の中世の代表的な注釈書は『河海抄』『花鳥余情』『岷江入楚』です。その特色は膨大な和歌、史実、漢籍、仏典の典拠の指摘にありました。特に史実に関しては、物語が延喜天暦の時代に准拠しているという准拠説を主張しました。こうした注釈によって源氏物語の世界の多義的な構造が明らかになりました。それに対して近世の注釈書は本居宣長『源氏物語玉の小櫛』に代表されるように、中世注釈書の史実や漢籍、仏典に引き寄せて読む読み方を厳しく批判し、源氏物語は「もののあはれ」の文学として読むべきだと主張しました。ここに源氏物語の読み方の大転換が計られたのですが、こうした前近代の注釈書によって源氏物語の読み方がどのように受け継がれ、変更され、深められて、現代に至ったかを辿ってみたいと思います。
【特記事項】
※教材は、各自購入願います
【講義概要】
第1回 10月 3日(木) 『河海抄』序文を読む
第2回 10月17日(木) 「桐壺」巻の冒頭について―「延喜天歴」準拠説
第3回 10月31日(木) 桐壺更衣の死―「長恨歌」「長恨歌伝」「李夫人」
第4回 11月14日(木) 『光源氏物語抄』について
第5回 11月28日(木) 「帚木」巻―『法華経』三周説法の方法
第6回 12月12日(木) 「雨夜の品定」と物語論―『白氏文集』諷喩詩の方法
【教材】
・配付資料
・日向一雅『源氏物語の世界』岩波新書
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 日向 一雅 |
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肩書き | コーディネータ、明治大学名誉教授、(一社)紫式部顕彰会理事 |
プロフィール | 東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。主要著書『源氏物語の準拠と話型』至文堂、『源氏物語その生活と文化』中央公論美術出版、『源氏物語 東アジア文化の 受容から創造へ』笠間書院、岩波新書『源氏物語の世界』など。 |
名前 | 芝﨑 有里子 |
肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 2018年3月明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。 2018年4月より現職。 |
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